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Takumi’s blog

文章にして輝く思い出

ガールズバーの女の子について

気が狂いそうになりながら昨日の夜に聴いていたのはチャットモンチーの『真夜中遊園地』で、今聴いてるのはダニエル・ビダルの『オー・シャンゼリゼ』。

まあだからなんだって話なんだけど。精神的にちょっと安定してるのがわかるかなと思って言いました。

 

 

さっきふと思ったんだけど、俺はブログでいつも俺の話ばかりしている。

しかも一つ残らずネガティブな内容で。

あんまり自覚はしてなかったんだけど、俺は自分が好きで、悲劇の主人公ぶるのが大好きな人間なんだな。

なんかそろそろそういうの卒業したいから、これからは自分の愛するものとか美しいものについても書こうと思う。

あんまりモチベーションは上がらないけど。

まあ、書きます。

  

 

 

可愛いものが可愛い。

最近気づいたことだ。

もっと言うならば、可愛いものは可愛くて、可愛い。

 

 

「ごめんなさ~い!私今酔ってるんです~!」

片町のガールズバーで俺の隣に座った女の子は、とても可愛らしい笑顔でそう言った。

あまり酔ってるようには見えなかったけれど、本人が酔ってると言うのだから酔っているのだろう。

 

 

他の女の子と話している間、その子はしきりにおしぼりで何かを作っていて、そして突然大きな声で「できた!ちんこ!」と叫んだ。

俺がふざけて、「上手ですね~、よくできました~!」と言うと、その子は「普段は私こんなことしないんだよ!今日は酔ってるから!」と言い訳をしながら、おしぼりを元の形に戻してしまった。

俺はその賑やかな光景を見ながら、正反対に、胸がふさがれるような悲しい気分になった。

ちんこが崩れてしまったからではない。

俺の目に、彼女の一連の言動が演技だということが一目瞭然だったからだ。

きっと彼女は仕事であろうがなかろうが、誰の前でも可愛くあり続けているのだろう。

  

「笑顔がとっても可愛らしいね」と、俺は言う。

すると彼女は100%の笑顔で俺を見つめ、

「ありがとう!お兄さん、褒め上手だね!」と言った。

その後も彼女は俺を見つめ続けた。

はじめの内、俺も笑顔で見つめ返していたけれど、すぐに照れくさくなって顔を背けてしまった。

こんな作り物の笑顔で照れくさくなんかなるはずないと思ったのだが、彼女の笑顔は一切の不純物を含まない、紛れも無い本物だった。

どうしてこんな笑顔ができるのかと、不気味にさえ思った。

だがそれは簡単なことで、彼女にとって接客が楽しいからでもなく、仕事だからでもなく、彼女が可愛いからだ。

「可愛い私」というものを何年も何年も毎日休まず演じ続けてきたからこそ、見ず知らずの他人にさえ100%の笑顔を向けることができるのだ。 

この子は可愛いというスキルを磨き続けた、生粋のプロ可愛イストなんだ。

だから、可愛いんだ。

そのスキルを最大限生かせるガールズバーで、彼女は楽しく働いている。

それは素晴らしいことではないか。

職業に貴賎無しとはよく言ったものだが、突き詰めればきっとそうなのだろう。

まあ缶詰工場は別だが。(笑)(身内ネタ)

 

   

 

彼女は野良猫のように、大体いつも同じ場所にいる。

その可愛さを求め、俺達は今日も高級缶詰をぶら下げて会いに行くのだ。