Takumi’s blog

文章にして輝く思い出

写真家とデジタルアーティスト

多くの日本人の命を奪った2018年の夏は、九月になるや否や驚くほどあっさりと去っていった。あれだけ苦しめられたにも関わらず、いざ終わるとなるとちょっと寂しいような気もする。けれどもお布団に入った時の気持ちよさはそんな名残惜しささえもどうでもいいと思わせてくれる。夏が暑かったからこそ、秋の涼しさが本当に心から嬉しく感じられるのかもしれない。昼過ぎに起きたほんのり温かい布団の中で、ふとそんな風に考えたりした。

 

さて、 秋と言えば芸術の季節。気温の変化とは逆行して、少し冷めてしまっていた俺の中の写真に対するモチベーションも最近ようやく熱を取り戻し始めた。大学受験をするつもりでいる俺は本来必死こいて勉強をしなければならないはずなのだが、何故か写真を撮ったり絵を描いたりと趣味に没頭している。意志薄弱な己が情けない。きっとこの怠惰癖は一生治る事は無いだろうと、自分でもほぼ諦めている。そしてやはり俺は頭がおかしいので、今日もヤフオクで12万円のカールツァイスレンズを落とした。写真の為なら金なんか惜しくない。そう思ってしまうくらいには俺は写真を撮る事に対する愛を今でも持っている。そんな愛する写真に対する想いを、何度目か分からないが今日も書く。

 

「綺麗だな」と思うのは絵も写真も同じなのだけれど、特に絵画、主に風景画を見た時には、それを何分間も眺めた後、「部屋に飾りたいな」と思うことがある。観賞する場合においては、実は俺は断然絵の方に魅力を感じる。f:id:nikonf3ismylovemachine:20180917050025j:plain

(アトリエちぎさんの絵をお借りしました)

趣味としての写真は、絵と違って簡単に撮れるから楽しいのだと思う。実際、カメラがまだ銀塩(フィルム)だった頃は、趣味としては今とは比にならないほどマイナーだった。フィルムを選んでセットして、設定を慎重に合わせてシャッターを切り、丁寧に時間をかけて現像し、印刷する。といった一連の工程があり、それはデジタルとは比べ物にならないくらいに面倒だった。でもその分フィルムカメラで撮った写真には独特の味があるし、だからこそ今でも年齢に関係なく多くの人がフィルムカメラで写真を撮り続けている。

 

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(俺が撮った写真では無い)

銀塩時代にそうであったように、本来写真とはシャッターを切ってそこで完成するものであり、撮影者が表現をする場合はシャッターを切るまでの過程の範囲になくてはならない。しかしデジタルが主流となった今、『瞬間芸術』という写真の本質は見失われ、定義が曖昧になり、完成した写真にベタベタと手を加えるのがさも常識のように思われるようになっている。時間をかけて作るなら絵で良い。というか絵が良い。そこに「瞬間」としての美しさ、または「ありのままの美しさ」があるから写真は意味を持つ。

何故か?簡単だ。

雲の形、建物の陰影、人々の生活といった森羅万象のその中に美しさを見出しその姿を永遠のものとする事こそが写真家としての最上の悦びであり、それが写真の役割であるからだ。

そのような写真家としてのあるべき姿、プライドを捨て、完成品である写真に表現を加えてアーティストを気取っている昨今のカメラマンの姿はまさしくデジタルアーティストであって、もはや写真家ではなくなっているのではないか?と俺は思うのだが、本人たちは気付いているのだろうか。いや、むしろデジタルアーティストである自分に酔っているパターンが多いのかな。それならそれで文句は無いのだけれど。

これは個人的な感想なんだけど、どうしても写真を弄りたいっていう願望がある訳でも無く、手っ取り早くちやほやされたいって訳でもなくて、純粋にカメラを使って作品作りがしたいのであれば映画を撮ればいいのになぁと思う。かのマリーアントワネットも「写真加工するなら映画撮ればいいじゃない」と言ったとか言わなかったとか.....。

....まあそれはさておき、映画は写真と比べて敷居はかなり高いけど、みんなで一緒に一つの作品を作り上げたりとか、色々な複雑な要素を組み合わせたり出来るのは総合芸術である映画制作ならではの良さで、だからこそストレートに人を感動させる事ができる素晴らしいコンテンツだと思う。というかぶっちゃけると、実は大学はそっち方面を考えてる。超映画制作したい。学費クッソ高いけど。奨学金が返せなくなったらカメラストラップを天井に引っかかって人生リスタートします。

 

まあそういう訳で、今日は趣味に対する自分なりの向き合い方を、漠然としたままだけれど文章にまとめてみました。絵や写真に限らず創作って楽しい上に人にも楽しんでもらえる本当に素晴らしい趣味だなぁと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた次回。